予定通りに進まなくなった計画の前で、手が止まっていませんか。最初にやるべきことは反省ではなく、現在地を測り直すことです。この記事では、崩れた計画を捨てずに組み直す手順を説明します。
計画が予定通りに進まないとき、多くの人はまず自分の集中力や意志を疑います。しかし実際に崩れているのは、たいてい計画を立てた時点の見積もりのほうです。原因は次の3つに集中します。
「デザインを作る」「文章を書く」「テストする」というリストは、やることの一覧であって、計画ではありません。それぞれが何時間かかるかを書いていないと、全部で何日必要なのかを誰も知らないまま作業が始まります。3つのうち1つが想定の3倍かかった時点で、残り全部の予定が意味を失います。
「毎日3時間やる」と決めた計画の大半は、その3時間が実測ではなく願望です。仕事や学校が終わったあと、実際に机に向かえるのは何時間なのか。先週の自分は何時間できたのか。ここを測らずに立てた計画は、初日から負債を抱えます。
3日遅れたとき、「明日から巻き返す」と考えるのは自然な反応です。しかし巻き返しとは、これまで達成できなかったペースを、これからは達成すると仮定することです。根拠のない仮定を足しても、遅れそのものは減りません。遅れは、どこかで必ず精算されます。
崩れた計画は、捨てて作り直す必要はありません。次の4手順で、進んだぶんの情報を残したまま組み直せます。
まず、まだ終わっていない作業をすべて書き出します。この段階で「これは頑張れば省ける」と削らないことが重要です。削るのは手順4 の判断であって、書き出しの段階でやると、削ったはずの作業があとで必ず戻ってきます。それぞれに「何時間かかるか」を、多めに見て添えます。
理想ではなく、先週の実績で測ります。まったく手をつけられなかった日も、平均に含めます。「平日1.5時間、休日3時間」のように曜日で分けて構いません。ここで出る数字は、たいてい自分の見積もりより小さくなります。それが正しい数字です。
手順1 の合計時間を、手順2 の1日あたりの時間で割ります。これが、いま残っている作業を終えるのに必要な日数です。ここで初めて、遅れが何日ぶんなのかが具体的な数になります。
必要日数と締切を突き合わせると、選択肢は2つしかありません。締切を必要日数のぶんだけ延ばすか、作業を削って必要日数を縮めるかです。「どちらもせずにがんばる」は選択肢ではなく、手順3 の計算を無視することです。締切が動かせない性質のもの(応募、試験、入稿)であれば、削るほうを選ぶしかありません。何を削るかは、数字が出ているこの時点なら落ち着いて選べます。
一度立て直したら、次は崩れにくい形にしておきます。
ReGoal は、締切のある個人プロジェクトを Phase・Step・タスクに分解して管理するアプリです。この記事の手順1〜4 ——— 残りの作業量、1日に使える時間、必要日数の計算、締切の再設定 ——— を、遅れが出たときに対話で組み直せるようにしてあります。作業量の短縮を迫ることはしません。登録なしで試せます。
三日坊主は意志の問題ではない — 計画の粒度が大きすぎるだけ
立てた計画が3日で止まるとき、止めているのは意志の弱さではなく計画の書き方です。